偏差値の誤解にご用心!:大学受験と高校受験はこれだけ違う

大学受験の際の志望(受験)校(学部)相談で必ず上がってくる(生徒よりも、むしろ保護者さんの方が深刻)のが次の事です。高校受験の時は偏差値が68だったのに、今は55・・。同じように勉強してきているのに自信がなくなった・・・。全国模試の偏差値が52で「D判定」喰らってしまっ・・・もう無理だから志望校ランクを下げたくなった・・・。

大きくはこの2つ。偏差値にこだわるのは受験に際しては決して悪い事ではありませんが、その意味を理解していないと将来の人生にまで影響するので絶対視するのは禁物です。

入試を成功している先輩たちが言っているのは「模試の偏差値は、所詮、模試の偏差値だから一喜一憂するのは無意味」という事。

先ず、偏差値が大きく下がってしまったという最初の嘆き。大学入試の偏差値高校受験の時とは大きく違う事を今から理解して欲しいのです。高校受験は今や全中学生のほぼ100%が進学するので受験者のレベル差(トップからボトムまでの幅)は非常に大きいです。しかも競争相手は基本的に同一県内の公立中学生。

一方、大学受験となると進学率は今や60%近いレベルとは言いながら残りの40%は大学以外の進路を選びます。この段階で平均レベル(偏差値50)はグッと上がりますよね。

更に注意しなければならないのが、全国の高3生+既卒生が競争相手になるという事。つまり、中高一貫私立校(高校入試はないので偏差値設定は参考値)の超ハイレベル生(偏差値75以上)も参戦して来るという事。これで、更に平均レベルが高く上に引っ張られる事になるのです。これが原因で偏差値が一気に下がったように見えるのです。

偏差値が7-8下がる事は覚悟しておいて欲しい。

「D判定」だから志望校を早くも諦める・・・勿体ない、何と諦めの早い事か。本気でその大学に行きたいんじゃなかったんだね?と言われますよ。D判定って合格可能性「0」%ですか?違いますね。

では、もう一つ。3大全国模試ってありますが、各々、特徴があって受験を想定する(受験してほしい)高校生の集団が違うんです。例えば、国公立難関大及び早慶大レベルの合格者を輩出したい模試の場合はそれに合った難問良問が中心です。その集団の中では自ずと偏差値はグッと下がります。

一方で、中堅レベル私大を想定している場合は相応の難易度なので逆に偏差値は上がるという仕組みとなります。試しに複数の模試を受験してみて下さい。私の経験則では上下に7-8ポイントは変動しています。

そもそも模試は特定の大学(学部)の予想問題ではないのですから。大事なのは間違えた個所をどれだけ丁寧に復習をするかなのです。これが模試の偏差値とその利用の仕方。

最も大事なのは、志望校の過去問をどれだけ攻略したか、その中での苦手な分野と模試の結果をマッチングして、その後の受験方針を固めていく「戦略」そのものという事を忘れてはならないのですね。

E判定」続きだけど、見事に第1志望に合格した先輩は、これを実行したからなのです。

大学受験は「戦略です。

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